算数検定11級をお子さんが受ける方に向けて、我が子が算数検定11級に合格した時の勉強方法について(問題集や特有問題の対策)、そして検定当日の会場での様子などをお話します。
これから検定を受けようと思っている方、受ける方にとって我が家の体験談が少しでも参考になればと思います。勉強方法はあくまでも我が子のやり方なので、ご自分のお子さんにあった勉強法を見つけください。
記事内容(もくじ)
算数検定11級受検までの勉強記録
ここでは、子供が年長の頃に受検した算数検定11級の勉強手順についてお話します。
手順1.算数検定11級の出題内容の確認
まずは最初に検定のページで、検定内容の確認をしました。
これは、子供の現状で問題集をいきなりしてよいのか、問題集をする前に基礎勉強をする必要があるかを見極めるためです。また、合格するためにはどこに重点において勉強をしたらよいかも知るためです。
内容については下記の2つより調べました。
- 算数検定:各階級の概要・検定の内容
算数検定11級のレベルは小学1年生程度で、たし算・ひき算、時計の理解などと、文字でずらずらっと書かれていました。大人でしたら、出題範囲の検討がつくかと思いますが、子供は読んだだけでは検討がつきませんでした。
ですから、過去問題のページで実際の問題を目で見て確認しました。 - 算数検定:検定過去問題
過去問題をみてみると、大きく分けて計算問題が10問、文章問題が10問の計20問が出題されるのがわかりました。
そして、合格点は20点中14点以上(1問1点)とわかりました。
算数検定11級の合格点・合格率についても調べました、詳細は下記のページをどうぞ
■過去問題から勉強法を考える
過去問題の内容から下記のとおり対策を考えました。
計算問題の内容(10問)
- たし算とひき算が出題されますが、繰り上がり、繰り下がりの計算、簡単な2桁の計算、3つのかずの計算が含まれています。
→合格点から考え、計算問題はすべて点をとることが目標。 - 文章問題の内容(8問)
文章問題はさらに3つに分かれているようです。
>>下記3つの単元から、おそらく6問程度の文章問題が出題される。
1.数・量などの比較に関する問題
2.時計や図形について
3.順番の認識問題
→文章問題を理解すること、問題文のどこに着目したらよいかを練習する。
>>式の記入が必要な文章問題
1問は答えのみですが、もう1問は式と答えの両方を記入する文章問題が出題される。
→式の書き方を練習する。 - 特有問題(整理技能)として2問出題
検定独自の問題が2問出題されます。
→他の問題が確実に解ければ、この2問を落としても問題はないのですが、せっかくならすべて正解したいので、問題を読むこと、落ち着いてじっくり考える練習が必要だと考えました。
さて、これらをふまえて勉強開始です。
手順2.基礎固め(基礎勉強について)
過去問をみた限り問題集からスタートしても特に問題がないと思いました。
それは今まで幼児向けドリルなどで、たし算・ひき算、時計や図形などの問題をといていたからです。しかし、本当に定着しているか心配だったため、念のため「くもんの小学1年の総復習ドリル」で基礎内容の定着度を確認しました。
下記に1年生のドリルを2つご紹介します。
- くもんの小学1年の総復習ドリル
こちらが上記に書いた、確認するために実施したくもんのドリルです。
一年生で勉強する範囲を網羅し、基礎がしっかり身についているか確認ができます。 - 文理:小学教科書ワーク さんすう 1ねん
11級のときは「教科書ワーク」はしていませんが、算数検定10級以降は「教科書ワーク」で基礎を定着させてから、問題集にすすんでいるためご紹介します。
■基礎固めとして先取り学習・基礎確認をしてよかったこと
家庭で1年生の勉強を先取りしたことで、学校での授業(先生の指導内容)がよくわかり、子供が楽しく授業に取り組めました。自分はすでに理解していると、授業を聞かなくなるかな?と心配をしておりましたが、そのようなことは全くありませんでした。
ですから、これから1年生の内容を先取りして勉強するのであれば、教科書ワークで学校で習う内容で勉強しておくことをおすすめします。
お子さんが通う学校が採用している教科書で購入してください。
手順3.対策問題集
基礎の確認ができたので、次に検定用の問題集へ進みました。
問題集は「実用数学技能検定 要点整理 算数検定11級」を使用しました。
計算問題、文章問題、そして特有問題がこの一冊で勉強できました。
問題集は単元の説明に加え、たくさんの練習問題が用意されていましたので、これ以外にする必要がありませんでした。
手順4.過去問題
問題集が終わったら、過去問題です。
使用したのは「実用数学技能検定 過去問題集 算数検定11級」の6回分と、検定ページにある「検定過去問題」1回分の計7回分を実施しました。
実施してみると、しっかりと問題集で内容を理解していたため、どの過去問題を解いても、満点もしくは1、2問の不正解がある程度の結果でした。
過去問題は全て2回ぐらい実施しましたが、間違えてしまった問題だけは、しっかりとなぜ間違えてしまったのかを確認しました。
■過去問題をすることで得たこと
本人が現在の到達状況(合格ラインに達しているか)を知ることもそうですが、試験ではどこに名前を書くのか、試験前にどのような説明などが行われるか、またどのように答案用紙に書くのか、さらに時間の配分、特有問題の取り組み方など細かい点が確認ができよかったです。
以前受けた「かず・かたち検定」とは違う点をしっかりと理解できました。
※上記写真の書籍は子供が受けた当時のものです。
手順5.特有問題の対策
11級を受ける時点では、特有問題の対策はどのように行ったらよいか私もよくわかりませんでした。とにかく問題集と過去問題の特有問題を解き、いどみました。
■受検後に考えた対策法
問題文が何をいっているのか、そしてどんな法則が隠されているのかなど、問題のさらなる理解度が必要だなと思いました。
これは、通常の算数の文章問題とは違った、考える問題に慣れる必要があると感じました。ですから、11級受検後は、問題集と過去問以外に脳トレや空間認識、パズル問題などのドリルを普段からするようにしています。
■特有問題対策の一環として解いていたドリル
Z会の思考力シリーズを何冊か解いていました。とても楽しかったようです。
以上が、検定のための勉強手順です。
次は試験当日の様子をお話します。
算数検定当日の子供の様子
検定は外部受検のため、近くの学習塾へ行きました。
かず・かたち検定の時にも受けていますので、前回ほど緊張はしなかったそうです。
塾に通われている生徒さんと一緒に受け、無事に終了しました。
ここからは本人の感想ですが、以前に比べ全ての問題が解けても、決まった時間は座っていないといけないのが、少し辛かったそうです。
問題を解く練習はもちろん大切ですが、そういった面も過去問をするときに何度か練習しておくとよかったかなと思いました。
算数検定11級の検定結果
検定結果が1か月ほどで塾より送られてきました。
無事に合格できました。
結果をみた本人は嬉しいけれど、少し悔しそうにしていました。
なぜなら特有問題を2つとも間違えてしまったのです。
しかし「10級は、絶対正解するぞ!」と、意欲を口にしていましたので、間違えてもよい方向にすすんでいるので、子供を見て私は嬉しくなりました。
ここで、検定の内容について少し補足します。
結果の画像をみてください。
正答率に注目すると、特有問題はあきらかに低いですね。他のお子さんも間違えている子が多数いるようです。その他の問題はというと、ほとんどが90%台ですが、2問ほど低いものがあります。
1つは「なんばんめ」の文章問題、もう1つは式を書く問題です。
今から11級の検定受ける方は、「式がかけること、文章問題で1,2問は難易度が高めの問題がある。」ことを、おさえて挑んでいただくとよいかもしれません。
まとめ
今回は、算数検定11級の勉強法や試験当日の様子、結果についてお話させていただきました。
これから検定を受けられる方、挑戦しようかな?と思っている方、ぜひ親子でがんばってくださいね!
我が家も次の級に向けて頑張ります!