こんにちは。スズメです。
先日、ママ友に「子供が自ら勉強に取り組むかどうか」を聞かれたので、「入学前から自分で学習はしているよ」という話をしたところ、驚かれました。
学習習慣をつけるって、親の悩みのひとつのようですね。
私も、子どもが小学生になったら、「勉強しようね」と言わないといけないかな?
なんて思っていたのですが、我が家では、あることを幼児期にしたことで、私が言わずとも、子どもは自ら学習することが習慣となりました。
今回は、学習習慣がついた経緯や、家庭学習の大切さについて調べたことをお伝えしたいと思います。
- 学習習慣のきっかけは、「知りたい!」という気持ち
- 親と一緒に勉強することが、いずれ学習習慣となる?
- 子どもの学習時間と学力について
- 習慣化するまでには時間がかかる?!
- 学習とは自ら勉強すること
- 我が家での学習で大切にしたいこと
学習習慣のきっかけは、「知りたい!」という気持ち
子どもが年中の頃、とあるものに非常に興味を示しました。
それは「将棋!」です。
藤井棋士の活躍がテレビで放送され、子どもが影響を受けたのです。
将棋をしてみたい!覚えたい!という子供。しかし将棋を知らない私。
夫は少しは知っているものの、教えられるほどでもないし、時間もない。
そこで、私と子供は一緒に将棋のルールを覚えることにしました。
知らない二人がどうしたら将棋がうてるようになるか調べ、まずは子供用の将棋の本を買うことにしました。
私が読んで、子供に教えながら一緒に覚えていくスタイルです。
しかし!それだけでは、なかなか実践は難しいので、他によいものがないかとさらに2人で探しました。
それが、将棋のドリルたちです。これを毎日1ページ一緒にしていくことにしました。
子どもはどんどんのめりこみ、将棋をうつってどうするの?守るためにはどうするの?と興味が出て、ドリルも1、2、3と進んでいきます。
1日何ページもやりたがりましたが、私が頭にはいらないので、毎日1枚ずつにしようということになりました。
子供は気が向くと「将棋ドリルをしよう」と誘ってきます。もう毎日です。
しかし!私は家事をしていたりすることもあるので、そうそう時間もとれない。
ですから私の家事もなく、絶対に手が空く時間といえば、寝る前の30分。これが「将棋の時間」となり、ダイニングテーブルに2人で並んで勉強しました。
将棋のルールがわかる。わかると将棋ができる。わかるようになるって楽しい!という具合に、学ぶことを2人で楽しんでいました。将棋のドリルは3までです。
これががひととおり終わると、実践あるのみなので、ひたすらあとは将棋をさすことになったのですが、なぜか子どもの将棋熱は次第に薄れていきました。(勝負に勝つということに興味はなく、将棋がうてるようになればいい。というのがゴールだったのかな?)
しかし、寝る前30分の時間は私と一緒に何かを学ぶ時間となります。
「一緒にめいろをしよう!」「ひらがなを書いてみたい」とか、「一緒に本を読みたい」など、とにかく私と一緒に何かをする時間です。
もちろん、他の時間にも遊びにつきあったりもしていたのですが、一緒に二人で学ぶということが、何か楽しい時間と子供の中でなっていたのかもしれませんね。
親と一緒に勉強することが、いずれ学習習慣となる?
とにかく、寝る前30分は一緒にダイニングテーブルに向かう。これが当たり前の毎日です。そして、年長になり、小学校入学に向けて、机や本棚を購入しました。
そこからは、机を買ってもらった嬉しさから、自分の机に向かう時間となりました。
寝る前30分は私も、隣に座るようにしています。
そして、本棚から自分の興味のある本やドリル類を出し勉強?(本人はさほど勉強とおもっていないようです)
わからないことはすぐ隣にいる私に聞くことができますし、私も一緒に学習することもあります。
これが今も続いて、習慣という形になっています。ここで重要なのが、私も一緒にいるということ。おそらく年中のときに、一人で座って「将棋」を勉強するということはできなかったと思います。
親が一緒に勉強したから、学習の習慣が身につけられたんではないかと思っています。
子どもの学習時間と学力について
さて、少し話を変えて、なぜ学習習慣が大切なのかというお話をしたいと思います。
我が家の小学1年生の子どもの学習時間ですが、平日は平均50分程しています。
学校から帰って宿題10分、Z会を10分、寝る前の30分ほどです。
入学時に小学校からいただいたリーフレット(※H30全国学力・学習状況調査結果より)によると、家庭での学習時間の目安は下記の通りです。
- 低学年:20分以上(宿題・自主学習)
- 中学年:40分以上(宿題・復習・予習・自主学習)
- 高学年:60分以上(宿題・復習・予習・自主学習)
我が子の学習時間をあてはめてみると、高学年まではいきませんが、中学年の目安ほどの学習時間がとれているようです。
では次に、この時間を全国の子供がどの程度とれているのか、小学6年生のデータが掲載されていたのでご紹介します。
小学6年生の家庭学習時間(全国・平日)
- 3時間以上:12.5%
- 2時間以上3時間未満:16.8%
- 1時間以上2時間未満:36.9%
- 30分以上1時間未満:23.8%
- 30分未満:7.4%
- 全くしない:2.5%
小学6年生の目安時間は60分以上ですが、60分以上出来ている子供は66.2%です。
どうでしょう。思っているより出来ている子が多い感じですか?少ないですか?
長時間勉強しても理解していなければ、意味がないのでしょうが、この時間数は正答率に関係していることがわかりました。
学力調査の国語Bの平均正答率(%)を見てみると
- 3時間以上:63.2
- 2時間以上3時間未満:61.5
- 1時間以上2時間未満:59.4
- 30分以上1時間未満:54.9
- 30分未満:47.4
- 全くしない:38.8
1時間未満の時間から差が大きくなってきているのがわかります。
平均値ですので、もちろんそれぞれの時間の中で差があるでしょうが、ある程度の学習時間は確保したほうが良いという印象を私はうけました。
では、このように毎日学習時間を設けることが、学校生活にはいった小学1年生の子がすぐに身につくのでしょうか?
習慣化するまでには時間がかかる?!
人の行動が習慣化するまでの日数を調べたところ、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)のラリー博士らが研究した結果、「習慣化するまでの日数は平均して66日かかる」というデータをみつけました。しかしこれは平均値で、人によっては最大250日かかったという値も出ています。(250日は毎日行動しておらず、休みながらした結果だそうです)
その他、信憑性は不明ですが、21日とか30日、3か月など、さまざまな日数がでてきます。ようするに、家庭学習を習慣化までにするには時間がかかるということです。
例えば、習慣化までに2・3か月かかるとして、入学後からスタートしていつ習慣化するのでしょう。
夏休み前ですよね。夏休み前と言うと、小学1年生の算数では「くりあがりのないたし算、引き算が終わるころ」です。
大人からしたら簡単なたし算、引き算ですが、小学1年生の算数でも苦手と感じる子が出てくるそうです。(これは、子どもの通う担任の先生もおっしゃっていました)
これを避けるには、学校で習ったことを家で繰り返しする。学校でよくわからなかったことを、家でわかるようにする。そうすることで、ひとつひとつ理解していくことで苦手意識がつかずに進んでいけるのではないかと思うのです。
ですから、小学校の入学時には「家庭学習が習慣化」されている方がよいのではと、私は思いました。
学習とは自ら勉強すること
学習時間と学力について、上記でお話しましたが、私は学力が比較的高い子供は「どれだけの時間を勉強にあてた。」という感覚ではなく、「わからないこと、知りたいことに使った時間」という感覚なのでは?と思いました。
子供が、自分が知らないこと、わからないこと、興味があることを知りたい!という思いが生まれてこそ、自ら勉強しようとなると思います。
大人もそうではないでしょうか。興味があることは、知りたい、もっと知識を増やしたいと思い、色々な手段を使って勉強していませんか?
ですから、大人が子供にできることは、わからないことは、どうやって調べるかとか、聞かれたら、しっかり答えてあげる。大人も知らないことは、一緒に調べるということが大切なんじゃないかと、学習について調べながら思いました。
我が家での学習で大切にしたいこと
我が家では寝る前30分前が学習時間となってはいますが、これは強制ではありません。
子供から「今日は〇〇をするから。」と言われることがほとんどですが、
何も言われないと、一応私から「今日は何かする?」と子供に選択をさせています。
「〇〇のドリルしたい!」とか「今日は工作する!」「今日は読書」「算数検定近いから、問題する」などなど、子供の好きなようにさせています。
勉強してよい成績をとれるようになっていけば!という希望は親としてありますが、子どもの好奇心や関心のあることに時間をつかってほしいと考え、我が家では子どもが選択できるようにしています。
それに勉強や学習って自ら気持ちをもってしないと、苦痛でしかありませんよね。
これは私たち大人もそうだと思います。
小学1年生。これから先、学校での勉強がレベルアップするにつれ、家庭でどのように対応しなければならないか、わかりませんが、なるべく子供の意思を、選択を尊重し、家庭学習に取り組んでいきたいなと思いました。