小学生の子供の宿題やテストを見ていて、「苦手な漢字や読み、カタカナを覚えるにはどうしたらいいのだろう?」と心配されている方に向けて、下記の内容でお話します。
※こちらの記事は2019.10.10の記事をアップデートしたものです。
記事内容
どんな漢字が苦手ですか?
小学生の子供は毎日少しずつ学校で漢字を習ってきます。そして、宿題で出題されたり、単元ごと学期ごとでテストを行い習った漢字が覚えられているかを学校では確認します。
その結果を見てみると、よく間違える漢字の共通点みたいなものが見えてきますよね。
私の子供を例にあげてみると
- 書けるけれど読み、送りがなが苦手
- 書き順がしっかり覚えられていない
- わかっているのに、なぜか正しい書き順で書かない
- 1年生の時は、カタカナの濁点を忘れてしまいやすい
など。
そこで「苦手な漢字やカタカナが身につくようにどうしたらよいのか?」というのを、一緒に考えました。
漢字習得ノートを作る!
まず「漢字が覚えられた、身についている。」というのは、どういう状態のことかを一緒に考えました。
漢字が覚えられた、身についているとは「漢字が読めること」、「必要に応じて書けること」です。どちらか片方だけでは、身についた状態とは言えないと考えました。
そこで、どのように取り組むかなのですが、まず考えたのが市販されている漢字のドリルを使用すること。
しかし、市販の漢字ドリルは、子供が覚えられている漢字も出てきます。もちろん、覚えられている漢字をもう一度学習することは必要なことかもしれませんが、今身についていない「漢字・カタカナ」を重点的にするには、時間的にも経済的にも無駄に思えました。さらに、子供自身も「ドリルはずーっと漢字ばかり書くから嫌。」と言います。
そこで、考えたのが「大きめの漢字ノート」を1冊用意し、そこへまだ覚えられていない漢字などを毎日1ページ書くことにしました。
(1年生は8マスを使い、2年生は84字詰のノートを使用)
マスが大きめの漢字ノートを使うと覚えられる?
マスが大きめのノートを使う理由が2つあります。それは、子供と漢字を覚えるにあたって、決めたことが影響しています。
1つめの理由として、子供は「文字を何度も書くのは苦痛である。だからなるべく少なく書いて覚える。」といいました。ですから、1ページに書く量が少ないノートを選んだのです。
もう一つの理由として、子供が学校で漢字を習うとき空書きで教えていただくと、ハネやトメ、ハライなどがよく身につく。と言います。ですから実際に鉛筆で書くときも、大きくしっかり書くと覚えやすいのでは?と思い、子供に大きく書くことを提案しました。
とくに小学1年生は漢字とカタカナで似ている文字、ひらがなとカタカナの違いなどをはっきりとさせるために、大きく書く方がいいのでは?それには、なるべく大きくかけるようなノートがいいと思い、通常の国語で使うノートより大きいマスのノートを使うことにしました。
苦手な漢字やカタカナを覚えるノートの使い方
例えば、小学1年生で習う漢字で漢数字がありますが、一という漢字を読むとき、「一こ」と書いてあれば「いっこ」と読みます。「一つ」と書いてあれば「ひとつ」と読みます。同じ漢字でも一の前後にくる文字によって読みが違います。
大人だったら読みが違うということは、当たり前に思えることですが、同じ漢字なのに読みが違うものは、中々子供は覚えられないようです。
ですから、とにかく色々な読み方の熟語を私が書き、その読みを子供が書くようにしました。同じ漢字だけれど、違うものという風にとらえ、単体で覚えるのではなく熟語、言葉として覚えることにしました。
では、書きの場合はどうでしょう。
書きの場合は、まずは読みがきちんと出来ているか確認してから、問題を出すことにしました。「ひとつ」と私が問題として書き、子供は「一つ」と書くようにしていきます。「いっぽん」なら「一本」と書いてもらいます。
このように、〇がつけられるまで繰り返し行い、苦手な漢字やカタカナを覚えるようにしました。
無理なくすすめることが大切
さて、今回は「苦手な漢字やカタカナを覚えるために取り組んだ方法」をお話してきました。
最初は私が毎日学校のノートや副教材をみながら、ノートに書きこんで問題を解いていましたが、今では自分で「苦手な漢字、新しく習った漢字」を、すすんでノートに書いて覚えています。これは子供と話し合って決め、無理なくすすめたことが影響しているのかと思います。
「何度も書いたら覚えられた。そして覚えらると漢字を使って文章がかける。(=身についている。」それが子供の中で喜び、嬉しさとなり、「さらに漢字を覚えたい。そして使いたい。」という文字への関心、習得意欲となっているようです。
子供を見ていて、これが「本来の学習、勉強の姿なんだろうな。」と改めて感じました。ですから子供主体でこれからも、学習を家庭でサポートできるようにしていきたいと思いました。