折り紙ってどんな効果があるの?と疑問におもっている方に向けて、下記の内容でお話します。
記事内容(もくじ)
幼児・子供のあそびの一つ「折り紙」。
小学生の我が子も大好きでよく折って楽しんでいます。
そして、大人の私も一緒に楽しんでいるのですが、ふと思うことが・・・。
「折り紙は『脳にいい。』とか『手先が器用になる。』っていうけれど、本当のところどうなの?」と。
ということで、気になり調べた結果を今回はお伝えします。
折り紙はなぜ脳にいいのか
折り紙は「脳にいい」と言われますが、なぜよいのかを折り紙の工程をとおしてお話します。
- 折る前に折り図を見る→前頭前野を鍛える
まず折り紙を折るとき、折り方が分からないものは折り図をみますよね。
この折り図を見る行為は、「どこを折るのか、どうやって折るのか。」と私たちは考えます。この考えるという行為は、脳の前頭前野を使います。
前頭前野は、思考・記憶・学習を司っている部分です。
ですから、折り図を見て考えることで前頭前野が鍛えられ、思考力・記憶力・学習力が向上する効果があります。 - 折り紙を折る→運動野を鍛える
折り図をみたら、次に手指を使って折り紙を折ります。折るという行為は、脳の運動野を使います。
運動野は運動する際に指令を出す場所です。
ですから折ると、運動野を鍛えることにつながり、運動神経やリズム感によい効果がうまれます。 - 楽しいと感じる→ドーパミンが出て脳が活性化する
折り紙が完成すると、「楽しい。嬉しい。」という気持ちを感じます。
これらの気持ちを持つと、ドーパミンをという物質を出します。
ドーパミンは脳を活性化する物質で、意欲・集中力・前向きな気持ちを生み出します。
このように、折り紙を折るひとつひとつの行為は、いずれも脳を活性化させることにつながるということがわかりますね。
参考記事:
>>なぜ脳科学の点で、折り紙が認知症予防に良いと言われているのか?
>>折り紙が子供にもたらす知育効果とは? 保護者も一緒に楽しもう!
折り紙をするとなぜ手先が器用になるのか
折り紙を折ると手先が器用になるというのは、これも脳と深い関係があります。
手先が器用な人の大脳皮質の容量を調べた結果が出ているのですが、手先が器用な人の大脳皮質は容量が多いとわかったそうです。(大脳皮質は上記でお話した前頭前野や運動野などがあります。)
脳に刺激があたえられると、脳の血流量が増えます。それによって脳が活性化されることになります。そして結果的に大脳皮質の容量が多くなる(神経細胞が増える)と言われています。(喫煙などの刺激によって大脳皮質が薄くなることもわかっている)
参考記事:
>>手先の器用さと脳の容量は関係する | MEDLEYニュース
>>たばこは脳にダメージを与える 喫煙が「大脳皮質」の薄化を促進 | 最近の関連情報・ニュース | 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
脳の血流量を増やすのは手だけではありませんが、手をよく使うと脳の血流量が10%上がるといわれています。
ただ普段私たちが生活している程度(箸をもつ、とびらを開く、物をつかむなど)の簡単な作業では、血流量をアップさせるほどの効果は少ないのです。
指と指を使いひねったり、つまんだりするなど手指のあらゆる部分を使うことで脳にいつもとは違う刺激をあたえることができるのです。
ですから、折り紙はそういった細かい動きができるものとして適しているのです。
そして折り紙を繰り返し行うことで、手先が器用になっていくのです。
■思わぬ効果もある??
筆圧を強くするのにも折り紙は効果的です。指先をつかって折り目をつけたりするので、自然と筆圧が強くなりますよ。小学校就学前(もちろん就学後も!)にたくさん折り紙を折っておくと、文字が書きやすくなります!
家族で折り紙の効果をうけとろう
折り紙の効果は子供だけに限った話ではありません。
私たち大人の脳ももちろん活性化されます。
積極的に手指を使うことで脳がきたえられますので、加齢による認知機能の低下や不器用さを予防するのにも役立ちます。
まだ先の話と思わず、日ごろから脳を鍛えるのに折り紙を楽しむのもいいかもしれませんね。
遊びを通して子供も親も脳が活性化されてよい効果が生まれるのであれば、それは幸せなことにつながる私は今回調べて感じました。
参考記事:指先を動かすと脳にいいって本当? 医師が回答 – ニッポン放送 NEWS ONLINE
これからも子供と一緒に「折り紙」を楽もう!