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算数検定10級合格:使用した問題集や特有問題などの検定対策と結果(受検記録)

算数検定10級結果

子どもが算数検定を受けることになり「算数検定10級の勉強を他の子はどうやってしているの?」「実際の試験会場の雰囲気は?」と疑問をもちネットで検索している方に向けて、下記の内容でお話します。

 

これから検定を受けようと思っている方、受ける方にとって少しでも参考になればと思います。勉強方法はあくまでも我が子のやり方なので、ご自分のお子さんにあった勉強法を見つけください。

 

記事内容(もくじ)

 

 

 

算数検定10級受検までの勉強記録

我が子が受検したときの勉強手順についてお話します。

手順1.算数検定10級の出題内容の確認

まずは前回同様、下記の検定ページにて検定内容の確認をしました。

  • 10級 | 数学検定・算数検定(実用数学技能検定)

    算数検定10級のレベルは小学校2年生程度で。1年生程度の問題が45%、2年生程度が45%あとは特有が10%です。1年生は11級のときに勉強しているので、2年生の内容をよく見ました。2年生程度とは百の位までのたし算・ひき算、かけ算、図形・時計の理解などです。商品の代金やおつりが計算できる、水の体積を単位を使って表せるなどの概要も書かれています。

  • 算数検定:検定過去問題
    次に過去問題をみてみると、計算問題が10問、文章問題が10問の計20問が出題されるのがわかりました。11級の時と同じですね。
    そして、合格点は20点中14点以上(1問1点)です。


算数検定10級の合格点・合格率についても調べました、詳細は下記のページをどうぞ

 

■過去問題から勉強法を考える

次に過去問題の内容から細かく対策を考えました。 

  • 計算問題の内容(10問)
    たし算とひき算・かけ算が出題されます。繰り上がり、繰り下がりの計算、簡単な2桁・3桁の計算、3つのかずの計算が出題されます。
    →計算問題はすべて点をとることが目標です。

  • 文章問題の内容(8問)
    下記の単元から文章問題が出題され、1問は式の記入が必要です。
    1.数・量などの比較に関する問題
    2.図形の認識
    3.長さを測定する問題
    4.グラフやデータを読み取る問題
    図形の理解(図形の名前やちょう点や辺、面などの理解)、定規を使って長さを計ること、グラフで表すこと・読み取ることの理解が必要。
    また問題文のどこに着目したらよいかしっかり練習する。


  • 特有問題(整理技能)として2問出題
    検定独自の問題が2問出題されます。
    落ち着いてじっくり考える練習。

 

これらをふまえて勉強していきます。

 

手順2.小学生2年生の勉強をする

小学1年生の勉強はすでにしているので、小学2年生の勉強を基礎からしっかり学ぶことにしました。2年生に進級した時のことも考え、子供が通う小学校が採用している出版社を調べました。そして文理の「小学校教科書ワーク:新しい算数2年」を使って勉強をすすめることにしました。 

 

■小学2年生の勉強での様子

  • ひっ算
    解き方を説明すると、意外にもすらすらっと解けました。ひっ算は1年生で行う足し算、引き算がしっかり身についていれば、すぐに理解できるようです。

    ただひっ算の問題をするうちに、我が子はひっ算をするのを面倒に感じたようで、「自分の頭の中でできるなら、必要ないんじゃないの?」といい、「過去問題集」に入ってから何度かひっ算なしで問題をといていました。

    しかし、不正解が続き、「ひっ算を使った方が計算間違いが防げる。」という、ひっ算の必要性に気づき、試験ではひっ算を使って計算をすることができました。
    親としてはホッとしました。
    もちろんひっ算の必要性を説明しています。しかし自分で体験し納得してからでないと新しい計算方法を我が子は受け入れないのだなと感じました。

  • 時計・水のかさ・図形
    幼稚園からしていたドリルのおかげか、それらの応用ということで、すぐに理解できたようです。なにごとも一つずつ覚えていけば年齢はあまり関係ないのかもしれません。

  • かけ算
    小学2年生の山場と言える「かけ算」ですが、これはかなり一緒にがんばりました。とにかく九九を覚えるしかないということで、「見る」「読む」「聞く」「書く」という行動をとおして取り組みました。

    かけ算(九九)は教科書ワークだけでは覚えられないため、私がプリントを作り、それをひたすら行って覚えました。

    作成したプリントはダウンロードできますので、よろしければ下記よりどうぞ。

    >>【九九(かけ算)の覚え方】見る・読む・聞く・書くで九九が身につくプリントと九九表

    >>九九カードやチェック表を使った楽しい九九の覚え方(無料プリント)

 

 

 

手順3.対策問題集

小学2年生の勉強をひととおり終え次は対策に入ります。
問題集は11級同様「実用数学技能検定 要点整理 算数検定10級」を使用しました。

 


■対策問題集での様子

本人も九九がまだ覚えられていないのを気にしていたので、問題集は順番通りせず、子供が取り組みたい単元ごとに進めました。

他の問題を解きながら、九九も覚えることをしていたため、最後に残したかけ算問題を解くころには九九が定着し、問題なく問題集を終えることができました。

 

次は、過去問題集です。


 

手順4.過去問題

時期としては試験日の1か月前に取り組みはじめました。

使用したのは「実用数学技能検定 過去問題集 算数検定10級 」の6回分と、検定ページにある「検定過去問題」1回分の計7回分を実施しました。

 

いずれの過去問も満点がとれるまで繰り返し行いました。(2~3回程度繰り返し) 

 

手順5.特有問題の対策

算数検定の特有問題は、すべての問題のうち今のところ2問出題されているようです。前回の11級では、2問とも間違えてしまったため、本人は特有問題を苦手と考えてしまっています。

どうしたものかと考え、まずは11級の過去問の特有問題を一度行い、苦手意識を取り払いました。

そして、10級の過去問を行ったところ、苦戦したり、間違えることもありましたが、「あせらず、ゆっくり考えるのが必要だね。」と、本人も落ち着いて取り組めまていました。

 

特有問題自体の対策が市販されているものではやはり少ないと感じ、下記のじっくりと考える問題を日頃から解くようにしています。とにかく解けるまであきらめずに取り組む姿勢を身につけるようにしています。

■特有問題対策の一環として解いているドリル

以上が算数検定10級に合格するためにした勉強手順です。
次に検定日での子供の様子をお話します。

 

検定日の子どもの様子

まずは、どの試験方法で受検したのかお話します。


■初めての個人受検

「かず・かたち検定」と「算数検定11級」は、提携会場受検でしたので、近くの塾での受検でした。アットホームな雰囲気の中で受検できましたが、今回は個人受検のため、大きな会場で行います。  

 

なぜ個人受検にしたかというと、近くの塾で行う時期は8月と2月の予定でした。夏では時間が足りず、冬では時間があまってしまうため、個人受検の10月が合わせやすかったのです。そして、「大きな会場での試験を体験させてみたかった。 」という点もありました。

 

また、受検する会場の雰囲気を知ることで、今後レベルが上がった際にどちらで受検しても、緊張することなく挑みやすくなりますし、試験日の選択が増えることで、勉強の進み具合をみて決めることができるからです。

 

■個人受検会場での様子

今までの塾とは違い、大きな会場の1室で行いました。

試験は算数検定の全級の子どもたちが一緒に行う形となっていました。人数は思っているより少なく50人前後が並んで受検しました。(数学検定は別部屋)

 

自分の受験番号を机で確認して座り、筆記用具と受験票だけを出し座って待ちます。

親は子供が住所が書けない場合、記入ができますので、始まる前まで一緒にいられます。緊張のせいか、お母さんに抱き着いている子もいました。

我が子もそれを見て緊張しているのか、少し不安げな顔をしていました。

 

解答用紙に住所を記入し、私は退出。あとは子供が取り組むのみです!

「楽しんでね~。」と一声かけ廊下で待っていました。

 

退出許可の時間になり、子供たちが少しずつ出てきます。我が子も何人かあとに出てきて、ホッとした顔を見せてくれました。

そして車の中で特有問題について語ります。「特有解けた!簡単だった!すぐできた!」と言っています。

「本当に簡単だったのかな~。」と運転しながら思い、家についてから問題を見せてもらうと、子供は自分の答えを書いてくれました。「う・・。もう一度考えてごらん。」というと、「あーーー。ひっかかった~!」と叫んでいました。

 

(笑)

 

まぁ。後は結果を待ちましょう。

 

 

 

算数検定10級の結果

結果が2週間後にWebで公開されました。

詳細はWebではわかりませんが、判定だけが公表されます。

 

10級の結果は、「合格」です。がんばりました!

 

1か月後に届いた結果は、下記のとおり。

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解答結果を見てみると、間違えてしまったのは特有問題の1つだけで、あとは全て〇がついていました。

本人も間違いが特有の1つだけで驚いていました。
結果が届く前は、「2つぐらい間違えてるかも。」なんて言っていましたが、緊張していたのでしょう、どう記入したか覚えてなかったのかな?

 

さて、特有問題の2つのうちの1つ、子供も間違えた問題ですが、やはり全体の正答率は低いですね。他のお子さんも同じように間違えてしまったのでしょうね。ただし20%ぐらいの子どもは答えられているのです。それがわかり、子供は「次は特有は2つとも〇をもらいたい!9級の算数検定も挑戦するぞ!」と意気込んでいます。
そしてさらによく見てみると、特有問題の他にかけ算で正答率が「52.6%」と低いものがあります。油断すると落としかねない問題ですね。

  

さて9級はどうなるやら、次も親子で一緒にがんばります!

 

●9級について、算数検定のホームページで変更点が公開されています。

>>2020年度4月検定からの変更点について | お知らせ | 実用数学技能検定(数学検定・算数検定)

9・10・11級は個人受検ができなくなり、外部・提携校受検のみとなりました。
ということは、9級を受ける場合、近くの塾での受験となるようです。