小学3年生の理科(チョウを育てよう)で「家庭で何かできることはないかな?」「モンシロチョウは家でも育てられるのかな?」と考えている方に向けて、今回は下記の内容でお話します。
記事内容
モンシロチョウを家で育てる
小学3年生の理科で「チョウを育てよう」という単元があります。
モンシロチョウが「花もないキャベツになぜ飛んでくるのか」とか、「卵→幼虫→さなぎ→成虫と育っていくことを完全変態という」ことを学校では教えてくれます。
そして、知識だけでなく実際にキャベツを育てて、成長する様子を観察し記録することもあります。
しかし、学校でどれぐらい観察するかはわかりません。
学校は時間が限られているため、成長の変化を見逃すこともあります。(ひょっとしたら学校によってはまったく観察しないこともあるかも?)
そこで我が家では、キャベツを植えモンシロチョウが卵を産んでくれるのを待ち、成虫になるまで育て、観察することにしました。
※自宅で観察日記をつけたい場合は下記をご活用ください。
>>植物や昆虫を観察しよう!夏休みの自由研究にも使える観察日記のつけ方と無料テンプレート
モンシロチョウの成長
家に植えたキャベツにモンシロチョウに卵を産んでもらい、そこからは家の中で、虫かご兼DVDケースに入れて、観察することにしました。
その流れを体験をもとにお話していきます。
葉の裏に卵を発見
キャベツを植えつけて数日がたつとモンシロチョウの卵があるのを発見しました。
葉の表にあるのではなく、葉の裏にあるのを一緒に確認しました。
天敵からまもるため、雨風をしのぐために葉の裏に産む。そして、卵は一か所ではなく、複数の場所に産むことも実際に目でみることができました。
卵をみて子供が驚いたのが、実際の大きさです。
「教科書でみるより、すごく小さい。」
実際にみないと本当の大きさはわからないですよね。
教科書にも実際の大きさが表示されていますが、ズームされた写真の方が子供は印象に残っており、実際より大きいと思っているのです。
孵化を確認(幼虫が卵から出てくる)
卵をとってから数日たつと、孵化しました。
子供が「なんか卵が長く伸びてるよ。」と、朝ご飯の支度をしていると、うったえてきました。
よく見てみると、小さな幼虫が2匹いました。
子供が卵だと思っていたのは幼虫だったのです。
卵は幼虫が食べてしまったので、もう消えていました。
脱皮するたびに変化する幼虫
1令、2令、3令、4令と脱皮するたびに大きくなる幼虫。
そして少し体の形にも変化を感じます。
朝起きると、「あれ?なんか大きくなった。足がよくわかる。」など、子供もしっかりみています。
動かなくなる幼虫
5令幼虫が上に上に移動しているのに、気がつきました。
そして、上の方に行くと動かなくなりました。
もうすぐ蛹になるようです。
さなぎになる
動かなくなったその日に、脱皮してさなぎになりました。
糸で体を支えているのがわかりますし、脱皮した残骸も確認できます。
さなぎになると、最初は緑色だったのが、じょじょに茶褐色になります。
成虫になる
さなぎになって、10日後、無事に成虫になりました。
でてきた直後は羽がまだまっすぐに開ききっていません。
ですから、羽ばたける状態になった次の日に我が家の庭にそっと放しました。
実体験から脳を刺激する
できれば自然の中でこのような観察するのがよいのかもしれませんが、なかなかそうはいかないのが現実。
しかし、教科書や本の中だけで見るよりは、家の中の小さなかごの中だとしても、リアルなチョウの成長がみられるのは子供にとって良い刺激になったことでしょう。
毎日観察することでチョウの成長の変化に感動し、多くのことを得たのだと思います。
そして、その体験は下記の記事をみていて、脳にとってもよかったのだと、脳の働きに驚きました。
脳は知識を理解せず暗記するのは苦手。これはなんとなく自分の体験からもわかる。
しかし、感動せず暗記するのも苦手なんだそうです。
▼参考記事
虫が苦手でなければ、ぜひチャレンジしてください。
大人も一緒に感動体験しませんか?
合わせて観察日記をつけるのもおすすめします!