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【小学生におすすめの本】大きい1年生と小さな2年生(偕成社)【心の成長を応援しよう!】

大きい1年生と小さな2年生(偕成社)

今回は、子供が読んだことで勇気をもらった本『大きい1年生と小さな2年生(偕成社)』をご紹介します。なんと刊行されて50年がたつそうです。子供の頃に読んだことがあるという方も多いのではないでしょうか。

長年にわたり、子供たちに愛されている作品は一体どんなお話なのでしょう。内容を少しご紹介しつつ、我が子がよんだ時のことをお話ししていきたいと思います。

 

「大きい1年生と小さな2年生」はどんなお話?

主人公の「まさや」は、背は大きいのですが、弱虫で怖がりです。下校時にある林の道を一人で通ることが出来ません。そんな1年生を気遣い、手をつないで帰ってくれる2年生の女の子がいます。名前は「あきよ」。あきよは背は小さいけれど、男の子に「チビのくせに。」と言われても、気にせず自分の気持ちを表に出せる強い子です。

 

ある日、まさやとあきよ、そしてあきよの同級生「まり子」の3人で、「ホタルブクロの花」を少しとおくの神社へ探しにいくことになります。なかなか見つからずに苦労しましたが、やっとの思いで花をとることが出来ます。しかし、大事に持ち帰える途中、3年生の男の子たちに出くわします。なんと男の子たちとケンカをしてしまい、「ホタルブクロの花」がめちゃくちゃになってしまいます。いつも強気のあきよですが、今回ばかりは泣いてしまいます。

そんなあきよを見たまさやは、両手いっぱいの「ホタルブクロの花」をあきよにとってあげることを決意します。しかし、「ホタルブクロの花」は、あきよたちと一緒にいった神社にはもうないのです。ですから、まさやはもっと遠くの『一本スギの森』へとでかけることになります。

 

弱虫のまさやが勇気を出し進んでいくのですが、無事にたどり着けるのでしょうか…。

 

まさやの心の成長に勇気づけられる

我が家の子どもは、主人公のまさやと一緒で背が大きい方です。1学年、いや2学年上に見られることもあります。しかし、心の方はというと、まだまだ甘えん坊ですし、大人からすると、たいしたことではないことも、勇気を出すのに、ものすごく時間がかかります。ですから、主人公の気持ちに共感できることが多かったのか、読了後の表情は勇気がもらえ、とても嬉しそうでした。

 

この本は1年生に関係なく、全学年の小学生に読んでもらいたい作品です。

今はできるようになったことも、「そういえば前はできなかったな。私、僕って強くなったんだなっ。」と、自分を振り返り、さらに自分を勇気づけ、新しいことへ挑戦するよいきっかけとなる作品だと思うからです。

 

また、親である私も、子供の成長をとおして、勇気がもらえたので、親子で一緒に楽しんでいただける作品です。

 

手元に置くならハードカバーがおすすめ!

本はハードカバーとソフトカバー(文庫)と出ています。

小学1年生や中学年ぐらいまでは、ハードカバーをおすすめします。文字が大きいというのもありますが、主人公たちの町の地図がハードカバーには掲載されています。

まさやたちの町の様子を想像し、さらに作品を楽しんでいただけると思います。

どうも、ソフトカバー(文庫)の方には掲載されていないようですので、1度も読んでいない方は、ぜひハードカバーを手にとっていただくことをおすすめします。