子供にストレス症状が出ているので「解消法はないかな?」「少しでもいいから和らげられないかな?」と考えている方に向けて今回はお話します。
記事内容
- 子供のストレス解消法はどんな方法があるのか
- 親として子供のストレスとどう向き合ったらよいのか
このようなことを取り上げてお話をしていきます。
子供のストレス解消法
子供のストレスを解消させてあげたいと思い、
- ストレスの原因を聞く(友達にいじわるされた。先生が怒る。)
- 美味しいものを食べる(甘いおやつを食べる。外食する。)
- 体を動かす(外で思いっきり遊ぶ。スポーツをする。)
など、色々な方法を親が考え試しているのではないでしょうか。
そして、それでも解消されないと別の方法はないかな?とさらに親は模索しますよね。
私も同じで色々と子どものためにと模索していました。
実は最近、子供が学校の先生や友達だけでなく、コロナウイルス対策が増えたことでストレス症状(いつもイライラしている)が出て、模索していたばかりです。
そして模索中にある本に出会います。
読んでいくうちに、今まで私が子供ために解消法を探していたけれど、それはやめてもいいんじゃないかと思うようになったのです。
子供のストレスというのは、子供自身のもので、親が提案する方法というのは、あくまでも親の解消法なんです。ですから、子供のストレス解消法は子供が自分で見つけておくことが必要なのだと気づきます。
では、子供が自分で解消法を見つけるにはどうしたらよいのでしょう。
書籍を参考にわかりやすく手順にしてみたのでお話します。
自分を助ける方法を見つけられる書籍
まず私が出会った本は「子どものストレスマネジメント: 自分で自分を上手に助ける45の練習」という本で、臨床心理士の伊藤絵美さんが書かれたものです。
中をひらいてみると左のページに解説が書かれており、右のページでワークが取り組めるようになっています。説明は難しい用語は一切使われていません。ですから子供が自分だけでも取り組めます。
ワークや説明を読み進めていくと、具体的な解消方法も紹介されています。どんな人にでも効果がある解消法とはいかないかもしれませんが、解消法を多く知ることはストレスから自分を助ける上で必要なこととおっしゃっています。
子供がストレス解消法を見つけるには
書籍を参考にかんたんな手順で表しどのようにストレスと付き合っていくのか説明をします。
1.ストレスとは何かを知る
子供はストレスという言葉を知っていても、理解していることは少ないと思います。その場合ストレスを荷物と考えて理解するとよいそうです。
- 手に何ももっていないときに小さな荷物を渡されたら?
- 両手にたくさんの荷物をもっているときに、さらに荷物を渡されたら?
- 重い荷物を抱えているときに、さらに重い荷物をわたされたら?
などと子供に問いかけて、どんな気持ちになるかを考えます。
おそらく何ももっていないときは、荷物をもたされても苦痛や大変さを感じないでしょう。しかし、重い荷物をすでに持っているときに、さらに重い荷物を渡されたら、苦痛・大変・悲しい・無理という言葉が出てくると思います。
そして、この荷物こそがストレスなのだと気づいてもらうのです。
まずは気づくことが大切なんだそうです。
2.子供が自分で軽くする方法を考える
ストレスは荷物ということが分かったら、荷物をどのようにしたら軽くできるか考えてみます。
- 近くにだれもいないときに、両手いっぱいの重い荷物をもっていたらどうする?
- 近くに人がいるときに、両手いっぱいの重い荷物をもっていたらどうする?
などと条件が違う場合に、自分ならどうするか、どのようにしたら荷物が軽くできるのかを考えます。
人がいたら助けてもらうでしょうか?袋があれば、袋にいれて運ぶでしょうか? 何回かに分けて運ぶでしょうか?
こういうときはどうする?ということを繰り返し書き出したり、言ってみたりすることで、荷物を軽くする方法がいくつか見つけられるようになります。
3.方法を具体化していく
次に、荷物を現在の自分がかかえるものに置き換えて考えます。
- (荷物)いじわるされたらどうする?
(軽くする方法)相手に気持ちを伝える。先生に相談する。など - (荷物)先生におこられたらどうする?
(軽くする方法)お母さんに話す。友達に話すなど。
などと考えます。
この軽くする方法が、ストレス解消法へとつながるのです。
原因がなくなるわけではありませんが、荷物は軽くなり、ストレス症状が和らいでいく方向へと向かうのです。
子供がストレスについて考える時間をもつ
親がこうしてあげよう。こうしてみたら?というストレスの解消法が、子供のストレス解消に効果があればそのままでよいのかもしれません。
しかし、私は今回ワークを一緒にしたことで、子供の抱えている荷物は思っているより重いこと、軽くても数が多いことを知りました。さらに、どれくらいの荷物を抱えられるのかも知りました。
そして、子供がストレスをどんなときに感じやすいのか、また自分で軽くする方法はどんな方法があるのかと、一緒に考える時間をもてました。
これは、親として子供のストレスと向き合う上でとても大切なことだなと感じました。
我が子は書籍をとおしてストレスについて学び、またストレスを軽くする練習を行ったことで、前に比べストレスと上手に付き合えるようになったのではないかと思います。
もし解消法を探しているのであれば、子供が自分で荷物が軽くするための方法を一緒に探してみませんか。
そして子供がいつも笑顔で過ごせるようにサポートしましょう。